2014年11月15日上映電影 虚淵玄 x 水島精二 3DCG動畫《樂園追放 -Expelled from Paradise-》(Blu-ray/DVD 12月10日發售)

監督是《鋼之鍊金術士》系列等的水島精二,動畫劇本為《魔法少女小圓》系列等的虚淵玄。在人類生活在只有智能電腦的未來世界舞台,描畫穿著已安裝智能電腦戰鬥服的搜查官往來地上世界戰鬥故事。集合釘宮理惠、三木真一郎、神谷浩史、林原惠美、林原めぐみ、三石琴乃、古谷徹等參與的豪華配音演員陣容。加上細緻華麗的視覺畫面令大家瞠目結舌!

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楽園追放 -Expelled from Paradise-

チェック:『鋼の錬金術師』シリーズなどの水島精二監督、『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズなどの虚淵玄脚本のアニメ。人類が知能のみの電脳世界において生きる未来を舞台に、戦闘スーツを着用し地上世界に来た捜査官の姿を描く。釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、林原めぐみ、高山みなみ、三石琴乃、古谷徹ら豪華声優陣が結集している。壮大で濃密なストーリーはもちろん、緻密で流麗なビジュアルにも目を見張る。

ストーリー:西暦2400年。ナノハザードによって地球は荒れ果ててしまい、人類のほとんどが知能だけを電脳世界に残して生活するようになっていた。そんな電脳世界の住人にして捜査官であるアンジェラは、圧倒的戦闘脳力を誇るスーツ「アーハン」を装着し初めて地上世界に降り立つ。地上世界の調査員ディンゴと一緒に旅をする中、さまざまな人物と対峙(たいじ)し、戦いを強いられていくことになる。

スタッフ

脚本: 虚淵玄
監督・絵コンテ: 水島精二
キャラクターデザイン: 斎藤将嗣
メインコンセプト・ビジュアルデザイン: 上津康義
メカニックデザイン: 石垣純哉
スカルプチャーデザイン: 浅井真紀
グラフィックデザイン: 草野剛
設定孝証・コンセプトデザイン: 小倉信也
絵コンテ: 京田知己
CG監督: 阿尾直樹
モーション監督: 柏倉晴樹
造形ディレクター: 横川和政
色彩設定: 村田恵里子
モニターグラフィックス: 宮原洋平  / 佐藤菜津子
美術監督: 野村正信
撮影監督: 林コージロー
編集: 吉武将人
音響監督: 三間雅文
音響効果: 倉橋静男
音楽: NARASAKI
アニメーションプロデューサー: 吉岡宏起
プロデューサー: 野口光一
<CAST>
アンジェラ バルザック:釘宮理恵
ディンゴ(ザリク カジワラ):三木眞一郎
フロンティアセッター:神谷浩史

 

Interview 水島監督

●最高峰の3DCGアニメはこうして作られた!

──どのようなきっかけで監督として参加することになったのでしょうか?

水島監督:東映アニメーションさんからオファーがありまして。元々、虚淵さんと東映さんとの間で企画の話があって、プロットが出ている段階だったんです。その段階で虚淵さんから「脚本は監督と向き合った形で作りたい」という要望があって、東映さんが監督を探していたんですね。「3Dに興味のある作画アニメの監督」という東映さんの思惑の中で、僕にオファーが来たという感じです。僕としてもプロットを読んで面白くなると思ったし、3DCGで作るということも新しいチャレンジに繋がると思い、お引き受けしました。

──どのように物語を作り上げていったのでしょうか?

水島監督:プロットを読んで虚淵さんと話をしたのは「人の死なない物語にしたい」ということでした。最終的な落としどころを考えると、陰惨な方向よりもハッピーな方向に見せたほうが、テーマとして浮かび上がるんじゃないかと思ったからです。虚淵さんのほうもそっちの方向に行きたかったようで、双方の思惑が最初の段階で合致していました。そこから先は、ストーリーは完全に彼にお任せして、僕はそれをどう映像化するかというスタンスで臨んでいましたね。

──他のスタッフはどのような流れで決まったのでしょうか?

水島監督:キャラクターデザインの斎藤さんに関しては、東映の野口さん(プロデューサー)が彼の絵を気に入っていて、企画書用に彼がすでに絵を描いていたんですよ。絵の魅力というのはよく分かりましたし、折角プロデューサーが気に入っているのだから、そのまま企画に入ってもらったという感じですね。他のデザイナーに関しては、ほぼ僕が声を掛けて参加してもらいました。

音響監督の三間さんに関しては、僕はもう全幅の信頼を寄せていて、このお話をもらった時に「次、映画やるのでお願いします!」と言いました(笑)音楽のNARASAKIさんに関しても『はなまる幼稚園』『UN-GO』と共にやってきて、彼の多彩さは分かっていましたから、プロットを読んだ時に「NARASAKIさんならいいものができるな」と直感して、彼にお願いしました。

──制作のグラフィニカさんに関しては

水島監督:今回、実は何社かと組める可能性がありまして、デモを作ってもらって見せていただいたんですが、どこと組んでもよいくらい、いいデモが上がってきました。後は条件の問題なんですが、僕は2Dの作画アニメと同じように3Dのアニメーターと膝を突き合わせて絵を作りたかったんです。それは効率のよいものではないんですが、それをやらないとクォリティは上がっていかないと思っていましたから。その条件でも引き受けてくださったのが、グラフィニカさんだったということです。

──キャストはどのように決まったのでしょうか?

水島監督:これは他の作品でもそうなんですが、シナリオを読みながら演出を考えているうちに、声が聞こえてくるんですよ。誰の声か分からないこともあるんですが、アンジェラに関しては、割と早めに「これは釘宮さんだな」と思いました。ディンゴは最初、何人か候補が挙がっていたんです。ただ何かしっくりこないと思いながら、シナリオがほぼ固まった辺りでアンジェラとのバランスを考えた時に「三木さんなら、いいキャラクターになる」と確信して、そのためにキャラクターデザインも少し変更したくらいです。そうしているうちにフロンティアセッターのデザインも上がってきて、荘厳に響き渡る神のような声でありながら、温かさも表現できる人がいいなぁと考えた時に「神谷さんかな」と。

──他にも豪華声優陣が名を連ねていますが

水島監督:この作品はありがたいことに、仮アフレコをやらせてもらえたんですが、その時点ですでに決まっていた釘宮さんと三木さんにも参加してもらえて。そこで、お二人の芝居を聞いていて、彼らと絡むキャラクターはその関係値をきちんと表現できる人じゃないと厳しいと実感したんです。そこで音響監督の三間さんと相談したら「三人のエージェントは林原さん、三石さん、高山さんでどう?」って言われたんですね。引き受けてくれるかなぁと思ってオファーしてみたんですが、皆さん一発OKでした(笑)古谷さんは役の説明をあまりしていないのに「やる!」と言ってもらえて、すごくありがたかったですね。

──演出面で特に気をつけた点はありますか?

水島監督:セルアニメと同じ質感のものを目標にしてはいるんですが、やはり3DCGならではの部分は出したいと思っていました。立体感の表現であるとか、セルアニメの動きに近づけつつも、2Dではできない動きをより自然に見せていくとか。あと、キャラクターの表情の部分もこだわってやりました。アニメーターにセンスがあって、自分が思っていた以上に表情の細かいニュアンスとかを盛り込めたので、非常に助かりましたね。

──アフレコで印象に残った出来事はありますか?

水島監督:先ほど仮アフレコの話をしたんですが、アンジェラとディンゴの芝居はそれを持ち帰って合わせていったんですよ。で、その仮アフレコを意識して作った映像を持っていって本番に臨んだら、逆に釘宮さんも三木さんもすごく苦戦して。過去に自分で演じた芝居の間と、新たな映像の芝居に惑わされて。一度ディレクションしたことでも、映像が変われば、芝居は変わってくるというのを痛感しましたし、こういう工程だから生まれた現象でもあり、新鮮な驚きを感じました。

──作品の見所を教えてください

水島監督:公開前なのでストーリーの話はできないんですが、ド直球でいい話になっていると思います。あと何よりも、現状で3DCGのアニメとしては最高峰のものができたと自負しているので、ぜひ注目していただければ。

──ファンにひとことお願いします

水島監督:これからまだまだ3DCGアニメは成長していくと思いますが、そのターニングポイントにはなる作品だと思っていますので、ぜひ劇場の大画面、大音響で楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

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