2019年9月7日~10月28日 高田明美展@寶塚市手塚治虫紀念館

キャラクターデザイナー、イラストレーターとして現在も活躍する高田明美。東京都に生まれた彼女は、何よりも描く事に熱中する幼少期を過ごしました。多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻し、卒業後タツノコプロに入社。職業としてのキャラクターデザインを学び、1981年に独立してフリーとなりました。キャラクターデザインを手掛けたアニメーション作品としては『魔法の天使クリィミーマミ』『きまぐれオレンジ☆ロード』『機動警察パトレイバー』などが知られています。また現在では宝飾デザイナーとしての異なる魅力的な側面も持っています。

今回は2018年に迎えた画業40周年を記念して、手塚治虫記念館で作品展を開催します。キャリアを重ねて益々精力的に活躍する高田明美のこれまでの作品原画の展示はもちろん、初展示となる原画や、今回新たに描きおろされた手塚治虫作品のコラボイラストも展示します。「幸せをカタチにするお仕事」をしている、高田明美の世界観をご堪能ください。

展示概要
本企画展では、画業40年を越えて活躍する高田明美の原画作品約100点が一堂に展示されます。新たに描きおろされた手塚作品とのコラボイラストや、今回手塚治虫記念館で初公開となる原画など、高田明美の世界観をご堪能ください。

主な展示作品
・アニメ「魔法の天使 クリィミーマミ」

・アニメ「魔法のステージ ファンシーララ」

・アニメ「きまぐれオレンジ☆ロード」

・アニメ「機動警察パトレイバー」

・コラボ作品「鉄腕アトム」など

・オリジナル作品 など

参考情報
■高田 明美

東京都出身、牡羊座。幼少時より、何よりも描く事に熱中。多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻し、卒業後(株)タツノコプロに入社。職業としてのキャラクターデザインを学ぶ。フリーになってからの代表アニメーション作品に『うる星やつら』『魔法の天使 クリィミーマミ』『きまぐれオレンジ☆ロード』『機動警察パトレイバー』『魔法のステージ ファンシーララ』等がある。アメリカ、香港、台湾で原画展開催。日本でも定期的に個展、グループ展を開いている。

■「魔法の天使 クリィミーマミ」(1983年~1984年)

スタジオぴえろ魔法少女シリーズの第一作にして、ぴえろ初のオリジナルTVアニメシリーズとして制作された記念すべき作品。高田明美のキャラクターデザインワークの代表作品。森沢優は、とっても元気で幼なじみの俊夫が大好きな10歳の女の子。ある日、妖精ピノピノを偶然助けたお礼に、1年間の期限付きで「願いがかなう魔法」を授けられる。魔法の呪文で素敵な女性に変身して、アイドル歌手・クリィミーマミとしてデビューすることになった優の、正体を明かせない1年間の二重生活が始まった!従来の魔女っ子アニメと同様、コメディを基調として描かれてはいるが、多感な年頃である主人公の心の揺らめきや、日常描写を重視したドラマ展開は、これまでにない新鮮味を醸し出している。主人公の声優として、主題歌の歌唱も担当した新人アイドル歌手の太田貴子を起用。空想のアイドル・ クリィミーマミと、実在のアイドル・太田貴子とを巧みにクロスオーバーさせた 画期的な新戦略が大いに話題を集めた。

■「魔法のステージファンシーララ」(1998年)

スタジオぴえろ魔法少女シリーズの第五作目で、「ぴえろ魔法少女シリーズ15周年記念作品」としてクリィミーマミから15年という時間を経て誕生した新シリーズ。高田明美がキャラクターデザインを担当した。主演にはシリーズ最年少となる当時13歳のアイドル 大森玲子を採用され、現代における魔法少女のひとつのあり方を示した意欲作。ちょっと引っ込み思案で漫画と空想が大好きな9歳の女の子・篠原みほ は、ある日、不思議さんから恐竜のぬいぐるみをもらった。ぬいぐるみの正体は、この世界に迷い込んだ妖精・ピグとモグ。みほの部屋に居候することになった2匹は、魔法のペンとスケッチブックを出してくれる。「少しだけ大人になる魔法」を手に入れて、みほはファンシーララに変身。原宿でスカウトされたララは、歌に芝居に大活躍していく。

■「機動警察パトレイバー」(1988年~)

本作の為に集結したクリエイター集団「ヘッドギア」による、メディアミックス展開の先駆的作品。OVA版、コミック版から始まり、小説にアニメのテレビシリーズや映画、実写化までされた。ヘッドギアのメンバーとして、高田明美はキャラクターデザインを担当した。ロボットテクノロジーの発達によって登場した汎用多足歩行型作業機械「レイバー(Labor)」は軍事・民生など様々な分野で急速に発展・普及し、同時にレイバーを使用した事故や犯罪が社会問題となった。「レイバー犯罪」に対処するため、警視庁はレイバーを導入した「特科車両二課中隊」、通称「特車二課」を設けた。これがパトロールレイバー、通称「パトレイバー」の誕生である。警察学校卒業後、特車二課第2小隊に配属された、レイバー好きな新米警官・泉野明が個性派ぞろいの隊員たちと共にレイバー犯罪に立ち向かい、そして成長していく姿を描く。近未来の東京の埋立地を舞台とした、複合的なドラマ展開が魅力の作品。

■「きまぐれオレンジ☆ロード」(1987年~1991年)

まつもと泉 氏によるコミックを原作とした、東宝・スタジオぴえろ制作のアニメシリーズ。テレビシリーズの他にOVA化、劇場版も制作されており、高田明美がキャラクターデザインを担当した。物語は、不思議な力を持った家族が、その秘密を守るために引っ越した町で始まる。長男・春日恭介が出会ったのは、真っ赤な麦藁帽子をかぶった涼やかな笑顔の美少女。恭介が転校先で再会した少女・鮎川まどか は、誰とも打ち解けようとしない学校の問題児だった。ふたつの顔を持つクールなクラスメートまどかに惹かれつつも、積極的な後輩・檜山ひかるにも慕われて…優柔不断な恭介の心は、ふたりの少女の間で揺れ動く。ちょっぴり切なくて刺激的な学園ラブコメディ。

日程
令和1年9月7日(土曜日)から 10月28日(月曜日)

時間詳細
9時30分~17時(入館は16時30分まで)

対象
どなたでも

施設
手塚治虫記念館
2階企画展示室

主催
宝塚市・宝塚市教育委員会

後援
Kiss FM KOBE・エフエム宝塚

注意事項
休館日:毎週水曜日(9月18日・9月25日は開館)

http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/4000020/4000240.html